令和5年1月21日(土)、北木西公民館と北木小学校は、地域の住民および児童・保護者・教諭を対象として防災訓練を行いました。
訓練内容は、「地震により高さ5mの津波が発生。高台に避難を」というもので、事前に地域に告知した上で町内放送を使っての避難喚起も行いました。
避難訓練先として指定したのが、地域内にある春日神社と荒神社の2箇所。訓練参加者は、自宅もしくは学校から近い方を選んで移動します。(土曜日ですが、小学校も授業参観日という事で開校。保護者の皆さんも子供と一緒に神社まで歩きます)
荒神社へ避難する小学校関係者には、この日のために校長先生が個人的なコネクションを使って招聘した防災のスペシャリスト・天野和彦特任教授(福島大学)も同行。訓練後に震災関連の講話をしていただく二部構成となっています。
トラブルなく学校から神社まで7分というタイムで避難できたことを褒めてくれる天野教授。ただし、「今回の訓練は晴れた日の昼間だけど、『冬の冷たい雨が降る夜に避難する』なんてシナリオも起こるかもしれないよ」と、最悪の事態に備える重要性も併せて説いていきます。
防災の専門家として、天野教授の他に笠岡市危機管理部&笠岡地区消防組合からも職員さんが参加。訓練参加者さんには防災袋と一緒に避難場所まで移動することを呼びかけていたので、希望する方は袋の中身チェックも受けることができます。
危機管理部長さんからは、「防災袋の中身や持ち出すこと(平時の置き場所)へ意識を向けることができる素晴らしい企画ですね」との評価をいただきました。(「どんな訓練内容にしようか思いつかなくて危機管理課を訪ね、対応してくれた職員さんが出してくれたアイディアに丸っきり乗っかった」なんて言えない)
訓練の一環として、防災グッズの中からアルミブランケットを開封して実際に羽織ってみます。
小学生が頭を出しながら着ると「天むす」みたいで可愛らしいんですが、
「体から熱を逃さないように、頭から被って」
「熱を逃さないためにも、なるべく隙間を開けないように」
と、天野教授から指摘が。
☑天野教授からのアドバイス
・体から出る熱を反射させ、放熱を防ぐアイテムです
・なるべく隙間を開けないように羽織って下さい
・地面に直に座るのではなく、段ボール1枚敷くだけでも違います
・カイロや湯たんぽを抱いて羽織ると更に効果アップ
・安価に買えますので、ぜひ常備を(amazonの商品ページ)
天野教授いわく、「訓練以上のことは災害本番ではできない」。
日頃からの備えの重要さを意識させられた訓練でした。
この後、場所を小学校校庭に移して消火器の使用実習なども行われたのですが、それはまた後日の記事にて。
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