防災訓練実施(Part2)

講座・イベント

令和5年1月21日に、北木西地区住民・北木小学校児童・保護者・教諭を対象に防災訓練を行ないました。

前回の記事では、高台への避難・防災袋の中身チェック・アルミブランケットの使用訓練の様子をお伝えしました。今回は第2段。場所を小学校校庭に移し、非常食の調理と実食・水消火器(通常の消火剤の代わりに水を詰めた訓練用の消火器)の使用訓練の様子をお届けします。

水消火器訓練

防災訓練には、笠岡地区消防本部より隊員さん2名が来てくださいました。
場所を小学校校庭に移し、水消火器の訓練を行います。

参加者を前に説明する消防隊員さん。水消火器には、通常の消火剤に代えて水が入っています。使用の手順は通常の消火器と一緒です。

・セーフティピンを抜く
・筒先を火元に向ける
・レバーを握り、水(消火剤)を放出する

消火剤の噴出時間は約15秒。水消火器も同条件となっています。

カラーコーンを炎に見立て、消火器の水をかけていきます。

いきなり消火作業を始めるのではなく、大声で近隣に火災発生を知らせましょう

炎から十分に距離を取り安全を確保。炎の手前からジグザグに消火剤を吹き付けていきます。狙いは炎の先ではなく、火の根本。

その他、消防隊員さんからのアドバイスです

笠岡地区消防組合・司令補さん
笠岡地区消防組合・司令補さん

・消火器内部は高圧です。底を点検して錆びていたら、使用時に爆発する危険があります。新しい消火器と交換してください。

・消火器の引き取りは専門業者が行います。引き取り希望の方は消防署に連絡してください。

非常食の調理と実食

消火器訓練の後は、非常食の調理と実食です。
笠岡市危機管理部より、賞味期限切れの迫っているアルファ米を供出していただきました。ありがとうございます。

同封されている脱酸素剤のパックを取り出すのを忘れずに

近所の方に釜や薪を提供していただきました。

基準線までお湯を入れて15分以上放置。

以前アルファ米の炊き込みご飯を食べたことがありますが、薄味すぎてイマイチでした(高血圧の避難者さんも想定しているのでしょうね)。今回のわかめご飯は程よく塩も効いていて、個人的には「当たり」です。ただ、周りの高齢の方たちからは「わかめが少し硬い」との意見も。お湯の量や湯戻しの時間に工夫が要りそうです。

なお、非常食として乾パンを思い浮かべる方も多そうですが、乾パン類は口の中の水分を奪われて食べづらいので、避難時には不人気だそうです。アルファ米は水分を多く含んで食べやすいだけでなく、温かい状態で提供することもできるので、寒い時期には食してホッとできるとのこと。

非常食調理に絡め、前回の記事にも登場した、福島大学特任教授・天野和彦さんからの補足アドバイスです。

天野和彦さん
天野和彦さん

・災害時に備え、各家庭でカセットコンロを常備しておいてください

・電気コンロは停電時に使えないのでダメです

・ボンベ1本分のガスで3合の米を5~6回炊くことができます

・ガスの炎は簡易暖房や明かりに流用できます


防災訓練の後は、場所を小学校体育館に移して天野教授の震災関連講話の時間となりました。
そちらはまた今度の記事で。

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